あそび方を創造するのも工作の醍醐味!

体育館には、第28代当主島津久厚氏の書が飾られている

初めて宮崎県内での実施となった、2018年の工作教室。9月4日(火)に都城(みやこのじょう)市立明道小学校で行いました。鳴動小学校は、市役所のすぐ近くにある、伝統ある小学校。都城島津家の学校である「明道館」がかつてあった場所にあります。
おもちゃ作りを教えてくれるのは、“ちゃんしの”こと有賀忍(ありが・しのぶ)先生。今回は4年生が参加しましたが、子どもたちはこの日をとっても楽しみにしてくれていました。“ちゃんしの”が生み出したキャラクター「こんなこいるかな」の絵本を事前にみんなで読んで、気持ちを高めてくれていたようです。

◎これから何が始まるの?!

実は今回、前日に教室で準備を整えていました。教室の黒板にはババン!と書かれた本日のテーマ、「イライラすき?きらい? イライラを楽しもう」。そして、机の上にすでに置かれている材料たち。なぜか準備万端の教室に子どもたちの期待感はさらに高まったよう。
“ちゃんしの”が登場すると、みんなが一斉に取り囲みます。「いつ準備したの?」「今日は何を作るの?」矢継ぎ早に質問攻め。「イライラ」という言葉にちょっと不安はあるけれど、子どもたちは興味津々です。

工作の前に、「ぞうさん体操」で頭と体をほぐします

「ビー玉バランスボードを作ります」という声に、子どもたちの瞳は輝き出しました。
主な材料はベニヤ板と木片、色紙など。ボンドで材料を貼り付けていくだけなので、実は、作り方は簡単です。
ただし、大事なことがありました。それは、いかに「イライラするものを作るか」です。

◎イライラなんてしたくない。でも…

うぅぅ~ビー玉が入らないっ!

バランスボードは、木片の間にビー玉を通して遊ぶおもちゃです。木片の間隔が大きいとビー玉がするっと通ります。イライラはしないけど、ちょっと物足りない…
そこで、“ちゃんしの”が出した指令は「どうやったら難しくなるか考えてみよう」。貼り付ける木片の数やその間隔、子どもたちは真剣に「イライラする方法」を考えます。
そして出来がったそれぞれのオリジナルのバランスボード。
遊びながら、まだ足りないと思えば、木片に輪ゴムをかけたりクリップをはさんでみたり。ビー玉の通り道に障害を増やしていきます。
するとやっぱりなかなか通らない!でもそれが楽しくて、教室内はどんどん熱気にあふれていきます。イライラするのも楽しい(いや、イライラするから楽しい)と子どもたちは盛り上がってくれました。

◎違っていい。違うから楽しい。

ビー玉をどこに入れてみようか…いろいろな遊び方で自分のボードを攻略したら、次は友達のボードで遊んでみたい。子どもたちの欲求はとどまるところがありません。同じ材料で同じように作ったのに、なぜだかやっぱり自分のものとは違う。そんな違いを楽しんでいました。

最後は先生も思わず参加。 「む、むずかしい…」

「工作は自由に楽しく表現するもの。みんなが同じじゃなくていい。違っていいし、違うから楽しいんだよ」と“ちゃんしの”は言います。そんな気持ちが届いたのか、子どもたちはのびのびと自由な時間を楽しんでくれました。

 


実施概要
主催:公益社団法人「小さな親切」運動本部
補助団体:公益財団法人 JKA
協力:「小さな親切」運動都城支部
講師:有賀 忍(板絵画家・江戸川大学こどもコミュニケーション学科客員教授)
日時:平成30年9月4日(火)
場所:都城市立明道小学校