2016年2月23日 御宿町立御宿小学校 5年生


紙芝居「まつりのひ」授業レポート
千葉県 御宿町立御宿小学校


 

【小学校があるのはどんなところ?】

千葉県にある御宿町は、童謡「月の沙漠」が生まれたといわれる町。
そして、今回訪れた御宿小学校は別名を五倫黌(ごりんこう)というそうです。五倫とは儒教で、人の守るべき五つの道とされているものですが、五倫黌由来のごりんは五厘。明治時代、台風で校舎が全壊した際、町民に呼び掛け、一戸一日五厘(のちの一銭)の日掛貯金に協力してもらい、校舎を再建したことが始まりです。当時の校長が五厘は五倫につながる、とおっしゃったことから五倫黌とよばれるようになりました。
五倫を大切にしている御宿小学校。2・3・5年生で授業を行いましたが、ここでは5年生の授業をご紹介します。

御宿町立御宿小学校


 

【授業の様子】

 

1. 住んでいる町のいいところを発表

まず最初に、自分たちの住む町について、いいところやみんなに自慢できることを聞きました。
・海がきれい
・観光客が多い
・海の幸がおいしい
観光地ならではのいいところも多くありました。それにしても、子どもたちがたくさん魚や貝の名前を知っていることにとても驚きました。


 

2. 紙芝居「まつりのひ」朗読

16/02/23 10:15:20

紙芝居の授業を楽しみにしてくれていた子どもたち。真剣に、表情豊かに見てくれました。


 

3. 一番心に残った場面は?

いろいろな場面を挙げてくれましたが、そのひとつがこの場面
まつりのひ-表08

森の中で、村の仲間がお祭りの練習をしている場面


 

4. なぜその場面が心に残ったの?

・キュウスケが自分もがんばろうと思うきっかけになったから
・コタローが、キュウスケを励ましているところがよかった
・お祭りが村にとって大事な行事だというのが分かったから


 

5. 町に貢献していると思うことを発表

最後に、自分がこの町に貢献していると思うことを教えてもらいました。
・川や海など、街中を掃除している
・お祭りの日はごみを持ち帰る
・海岸でやってはいけないことはしない、している人を見かけたら注意する
・観光客の道案内

onjyuku-class2

子どもたちの中では、普段当たり前だと思ってやっていることでも、授業が終わってみると、それが「地域の役に立っている」ことだと気づいたようでした。
「人の役に立つ」ことが「これからもがんばりたい」と何か行動を起こすモチベーションにもつながっていくのだと感じました。