「W(ダブル)アイ」わかりやすいキャッチフレーズで、あいさつ運動が急加速

大倉山小学校ってどんなところ?

②大倉山小 ジャンプ台札幌。1972年にこの地で冬季五輪が行われ、日の丸飛行隊が日本を沸かせました。
それから、45年が経過した現在もここは日本のジャンプ競技の中心です。
札幌市郊外の大倉山の周辺には、大倉山ジャンプ競技場、宮の森ジャンプ競技場などが点在しています。小学校のすぐ裏手には、主に小中学生がジャンプを練習する荒井山シャンツェがあります。

寒さに負けない元気なあいさつ

③大倉山小 投稿風景札幌市は200万人の大都市ですが、降雪量がたいへん多い都市。大倉山小学校の周りも、冬は雪がどっさり降り積もります。
同小学校の類家(るいけ)斉(ひとし)校長先生にとっても、雪の対策は悩みのひとつです。

「道幅は狭くなりますし、坂道が多いので、登下校時の安全には一番気を使いますね」

山の斜面にある学校ですので、校門前の道も上り坂。

ロードヒーティングが設置されていますが、完全に溶けるまではいきません。

そんな雪国ならではの課題がある中、取材日の朝は零下9度でしたが、子どもたちは元気に通ってきました。

④大倉山小 あいさつ運動坂道の上で待ち受けているのは児童会のメンバーです。

「おはようございま~~す!」

メンバーの元気な声に呼応して、あいさつをしながら続々と坂道を登ります。

児童会のメンバーに聞くと、「一学期のあいさつ運動開始当時は、あいさつを返してくれる子が3割くらいだったけれど、今はすごく増えてうれしい」ということでした。また、あいさつを返す子どもたちは、みな笑顔をこちらに向けています。

オリジナルのキャッチフレーズを活用

⑤大倉山小 Wアイ実は、同小学校のあいさつ運動には“『W(ダブル)アイ』愛をこめて、目(アイ)を見て』”という合言葉があるのです。これも児童会の発案です。目と目をあわせてのあいさつができているのは、その成果が出ているのでしょう。各教室には、オリジナルの「Wアイ」ポスターが掲示されていました。

ご担当の太田智子教諭のお話では「学年が異なっていても、いっしょに遊んだり、声をかけあったりする姿が増えてきた」そうです。あいさつ運動に、子どもにもわかりやすいキャッチフレーズをつけるというのはとてもいいアイデアだと感じました。