平成28年5月26・27日にG7伊勢志摩サミットが開催され、さらに多くのお客様が海外から訪日されることになったのは、約1年前。訪日される方を気持ちよく、おもてなしの心をもってお迎えしたいと、平成28年度の日本列島クリーン大作戦を特別に『伊勢志摩サミット開催記念』としました。
伊勢志摩サミットが開催されるのは三重県、ということで、今回初めて三重県本部主催のクリーン大作戦を取材しました。
クリーン大作戦が開催されたのは、サミット開催直前の5月12日(木)。取材地・津駅を降りてまず目に飛び込んできたのは等身大のパネルです。県民の皆さんの心意気が伝わってきます。これはクリーン大作戦も盛り上がるな、そう感じた瞬間でもありました。
三重県本部(事務局:百五銀行)主催のクリーン大作戦は、毎年就業後に実施しています。
今年も会員である百五銀行の行員の皆さんをはじめ、近隣企業の皆さん、日本たばこ産業㈱東海支社ならびに津支店の皆さんが参加。業務のあとのちょっと疲れた時間にも関わらず、約300名が街をきれいにしようと集まってくれました。
当日は出発式が行われ、鈴木三重県知事が駆けつけてくださいました。鈴木県知事は「伝統あるクリーン大作戦が、サミット協賛事業として開催されることがうれしい。このサミット開催を一過性のものとせず、「小さな親切」の歴史を見習って、想いやレガシーを次の世代につないでいきたい」と力強くご挨拶。参加者の士気を高めました。
続いて、伊藤県代表(百五銀行頭取)の「おもてなしの心をもって取り組みたい」という開催宣言で、クリーン大作戦がスタート。津城跡・お城公園周辺を約1時間かけて清掃しました。実はこの津城、百五銀行の新社屋にモチーフとして使われている部分も多く、行員の皆さんにはとても馴染みのある場所なんだとか。通勤にお城公園を通ってくる行員も多いそうで、参加者からは、「親しみのある場所をきれいにするのは気持ちがいい」という声が聞こえてきました。
そして、多くの方々が「自分もサミット開催の手伝いができた」「きれいな街でお客様をお迎えできることがうれしい」とおっしゃいます。伊勢志摩サミット開催記念と銘打った今年のクリーン大作戦は、私たちが普段なかなか実感することができない「国際的な行事に参加した!」という高揚感と、同じ目的を目指したという一体感があり、例年にない盛り上がりを見せていました。
そんな今年のクリーン大作戦、長年の活動の成果で街中のごみは減っています。街がきれいなら清掃なんてしなくていいじゃないか、という声も聞こえてきますが、県本部事務局の北出さんは、「ごみが少ない街を清掃するのにも意味があります。きれいな街にはごみを捨てづらい、という気持ちになりますから」とおっしゃいます。確かに、継続は力なりですね。
また、百五銀行では、サミット関連イベントで「小さな親切」運動のシンボルフラワー、コスモスの種子袋を配布しました。この種には、きれいになった街を花でいっぱいにして、これから訪れるお客様をお迎えしたい、サミットが終わってもそういうおもてなしの心を持ち続けてほしい、そんな皆さんの将来に向けた想いが込められています。
海外からも注目を浴びている日本のきれいな街並み。日本人の美しい心があってこそ、できているものなのですね。