2019年10月25日 豊島区立池袋第一小学校

授業の進め方はいろいろ

今年、2回目の道徳授業は、東京都・豊島区立池袋第一小学校で行いました。当日は朝から土砂降りで、一時は授業の実施も危ぶまれましたが、何とか無事、実施することができました。

教材として使用したのはオリジナル紙芝居『まつりのひ』。大津波の被害から復興をめざす村が舞台の物語です。
講師に馬場喜久雄(ばば・きくお)先生をむかえて授業を受けたのは、2年生と3年生。今回は、異なる授業進行で「郷土愛」について考えてもらいました。


まずは、2年1組の授業です。紙芝居を読んだ後、ポイントになる場面をいくつか提示し、その時の主人公の気持ちになって、どう思うか、どう行動するかを考えてもらいました。

つづいての授業は2年2組。先ほどは、講師がお話の場面を提示しましたが、今回は、子どもたちに印象に残った場面を挙げてもらいました。そして、その場面を選んだ理由を教えてもらい、授業を掘り下げます。

なぜその場面が心に残ったのかな?

最後は3年1組で授業でした。こちらは、最初の授業と同様に、講師が提示した場面について、考え発表してもらいました。
「お祭りに参加するかしないか」と悩む場面では、“カラーカード”を使って一工夫。4択の意見の中から自分に近い気持ちを選んでもらい、他の気持ちを選んだ友達と意見を出し合いました。

カラーカードを使った授業の板書

どの授業もたくさんの先生方が参観してくださいました。複数の授業をご覧になった方も多く、皆さん授業パターンが複数あることに驚かれていました。

放課後に、授業を詳しく解説する教員向け講習会を開催する予定でしたが、大雨警報の発令に伴いやむなく中止…。簡単な意見交換を行いましたが、皆さん、ぜひ自分でも授業を行ってみたい、とおっしゃってくださいました。

どうやったら子どもたちに分かりやすく、楽しんでもらいながら授業を進めていくかは先生方の大きな課題。その解決の糸口になることができたのでは、と感じることができた1日となりました。

最後は担任の先生の「ふるさと」を教えてもらいました


実施概要
主催:公益社団法人「小さな親切」運動本部
補助団体:公益財団法人 JKA
講師:馬場喜久雄(全国小学校道徳研究会 顧問)
参加協力:豊島区立池袋第一小学校
日時:令和元年10月25日(金)