2016年3月8日 江東区立第二辰巳小学校 3年生


紙芝居「まつりのひ」授業レポート
東京都 江東区立第二辰巳小学校


 

【小学校があるのはどんなところ?】

第二辰巳小学校は、前作「つなみのひ」を用いて授業を行ったことがある学校です。
学校が建っている場所は東京湾の埋め立て地。普段は気にならなくとも、東日本大震災が起きてからは、災害の恐怖を身近に感じることが増えたそうです。
今回、授業を行ったのは3年生。昨年、2年生の時に「つなみのひ」を読みました。物語はあれから数年が経ち、村が復興しつつあります。「まつりのひ」を読んで、子どもたちは何を考えたのでしょうか。

江東区立第二辰巳小学校


 

【授業のようす】

 

1. 友達に優しくされたことを発表

普段の生活の中で、友達に優しくされたことがあるのか、それはどんな時だったのかを聞きました。
・転んだ時に声をかけてくれた
・水泳教室の後にお菓子をくれた
・問題を教えてくれた
・一緒に遊んでくれた
自分が大変な時に声をかけてもらったり、一緒に楽しいことをしてもらった時に優しくしてもらったと感じることが多いようでした。


 

2. 紙芝居「まつりのひ」朗読

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担任の先生にもご協力いただき、3名で朗読しました。


 

3. 一番心に残った場面は?

たくさんの中からこの場面を選んだ子どもたちが多くいました。
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キュウスケが、コタローとポンタと一緒に変身の練習をしている場面


 

4. なぜその場面が心に残ったの?

・キュウスケができないと思ったら何もできないのに、コタローはやってみようと思わせてくれたから
・一生懸命練習したらできるようになったから
・ポンタが自分の得意なことをキュウスケに教えてくれたから
・コタローのことを信頼しているから、キュウスケはがんばれたと思う


 

5. 自分が友達に優しくしたことを発表

友達に優しくしてもらっただけではなく、自分も優しくしたことがあるはず、という話をしてから、優しくして挙げたことを発表してもらいました。
・一緒に体育の準備をしてあげた
・落し物を拾ってあげた
・保健室に連れて行ってあげた
・苦手だったことも友達が困っていたから一緒にやってあげた
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自分が優しくしてもらったことを思い出すと、実は自分もほかの友達に同じようなことをしてあげていた、ということに気づいてくれます。友達に優しくされると自分もがんばれるという意見もあり、友達がいると困難も乗り越えられると感じてくれたようでした。