はがきキャンペーン 応募要項

第39回エッセイコンテスト~はがきキャンペーン~の応募受付は、終了いたしました。
応募してくださった皆様、ありがとうございました。

応募要項
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“あのときは ありがとう”。心にほんわかと灯がともる、そんな瞬間がきっと誰にでもあるはず。身近にある出会いや何げない一言など、些細な事でもあなたの心を動かした、眠ったままの思い出をエッセイにしてみませんか。改めて思い返せば、その大切さに気づくことでしょう。
今回は、長く続いていたコロナ禍でのつらい思いや不安な時期を支えてくれた言葉や心の交流など、落ち込んでいた心を救ってくれた体験エピソードを募集します。

応募作品は書籍に収録される場合も。手書きで綴るはがき、書き慣れたメールなど、表現しやすい方法でぜひご応募ください!

こころのエッセイコンテスト
第39回「小さな親切」はがきキャンペーン

テーマ

  • 心から伝えたいありがとう

特別テーマ

  • 私の心のワクチン

対象

子どもから大人まで

応募方法

いずれかのテーマにそった体験をエッセイにしてご応募ください(複数作品の応募も可)。
なお、応募方法にかかわらず、タイトル・氏名(ふりがな)・年齢・職業または学校名・住所・電話番号を必ず明記ください。

はがきで応募
手書きでなくても結構です。郵送にてご応募ください。
メールで応募
下記の応募専用メールアドレス宛にエッセイをお送りください。
WEBサイトから応募
本ページ内の応募フォームからも直接ご応募いただけます。
→ 現在受付は終了しております

送り先

公益社団法人「小さな親切」運動本部 はがきキャンペーンW係
〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-20-4
メールアドレス 

応募字数

はがき1枚に収まる程度(600字以内)、タイトルは15字以内
 ※テーマ、氏名等は文字数に含みません

しめきり

令和5年 9月4日(月)〈 必着 〉

入賞発表

令和5年11月上旬(読売新聞紙上、「小さな親切」運動本部Webサイト上)

賞について

  • 大 賞       1名
  • 日本郵便賞     1名
  • 読売新聞社賞    1名
  • 河出書房新社賞   1名
  • 審査員特別賞    1名
  • 入 選      20名

表彰式

令和5年11月24日(金) 全国表彰式席上

※ 応募作品は自作かつ未発表のものに限ります

※ AI(人工知能)文書自動生成ツールでの作成、創作・盗作があった場合は、審査対象外となります。なお、審査後に上記が発覚、または本人がこれを認めた場合、入賞・入選を取り消します

※ 応募作品の所有権及び著作権は、公益社団法人「小さな親切」運動本部に属し、応募作品は返却いたしません

※ 応募作品は当団体Webサイト等で紹介することがあり、その際作品のタイトル変更及び補作を行うことがあります

※ 入賞・入選全作品は、本部発行の作品集に収録されます

※ 選外作品も書籍発行時に作品収録の可能性があります。なお、その際は事前に通知いたします

※ 作品応募にあたってご提供いただきました個人情報は、コンテスト運営上必要な利用目的の範囲内において利用いたします

主催 公益社団法人「小さな親切」運動本部
後援 日本郵便株式会社  読売新聞社
協賛 株式会社河出書房新社

入賞作品より~胸がキュンとするいい話

第34回「小さな親切」はがきキャンペーン入賞作品
校長先生   東京都 松尾 結実(16)

これまで関わった先生の中で、一番出会えてよかったのが校長先生だという人は、ほんの一握りではないだろうか。

私が現在通っている高校を志望した一番の理由は、この校長先生の話を聞くことができる環境が羨ましいと思ったからだ。

集会などで話される退屈なはずの校長先生の話。しかし、この校長先生の話は、言葉一つ一つを大切にし、自分自身に語りかけているようで、私以外の生徒も、校長先生の話の時には背すじを伸ばして耳を傾けていた。誰に対しても気さくで、飾らない校長先生が離任と聞いた時の衝撃を、今でも覚えている。

校長先生の最後の言葉は、
「僕が良い校長だと周りから言われたのは、君たちが生徒だったからなんだよ」
初めて聞く涙声で、そう語った。

体育館全体のしんみりとした空気を肌で感じた。どこからかは、すすり泣く声が聞こえた。これまで校長先生の言葉に動かされたのは、私だけではなかったと知った。

同じ学校にいたのはたった一年。しかし、その一年は私の人生を大きく変えた。言葉で人を動かしたいと、コピーライターという将来の夢を見つけた。
いつの日か、自分が手がけた言葉があなたの目にとまり、ほんの少しでも心に残りますように。

第28回「小さな親切」はがきキャンペーン入選作品
金魚とわたしと職員さん    兵庫県 幾田 綾夏(20)

数年前の夏、引っ越しのため、長年育ててきた金魚たちを手放すことになりました。小学生のとき、お祭りの金魚すくいで我が家にやってきた金魚たち。彼らは成長して産卵し、やがて赤ちゃん金魚が誕生!命の神秘を見せてくれました。

引っ越しが近づく中、引き取ってくれる人も見つからず、私は焦っていました。公園の池で育ててくれないだろうか?すがる思いで、市の公園を管理する部署に相談にいきました。こんな、仕事に関係ない困り事など聞いてもらえないと思っていたのに、対応してくれた職員の方はちゃんと話を聞いてくれて、心当たりを探してくれました。

何本か電話をかけたあと、「引き取ってくれるところが見つかったから、昼から金魚を持ってきてください。車を出しますから一緒にいきますか?どんなところか見たいでしょ」と言ってくれました。

あのときの気持ちは忘れません。私も金魚たちも救われた思いでした。

それから、車で市内の幼稚園に連れていってもらいました。園庭の隅にある池に放たれた金魚たち。園児たちがやってきて、「金魚や!名前は何にしようか?」と、早速仲間に入れてくれたように感じました。

仕事を超えて、金魚たちの引っ越しを手伝ってくれた市の職員さん、本当にありがとうございました。寂しさと安心と、感謝いっぱいの大切な思い出です。