徳島県 国府小学校 1年 長尾 紗那
わたしは、「おへんろ」をしています。おへんろとは、しこくの八十八かしょのおてらにおまいりすることです。わたしが、なぜおへんろをしているかというと、ははからさそわれたからです。はははおへんろがすきで、わたしがうまれるまえから、おてらをたくさんまわっていました。
「さなもいっしょにいこうよ。」
といわれて、いっしょにいくようになりました。
おへんろにいくときは、「びゃくえ」という白いうわぎをきて、「わげさ」をくびからさげて、おへんろさんのかっこうをわたしもします。おてらのほんどうと、だいしどうで、「はんにゃしんぎょう」をよむのがすきです。
こうして、おてらをまわっていると、ほかのおへんろさんや、おてらの人、おてらのちかくにすんでいる人が、こえをかけてくれます。
「えらいなぁ。」「かわいいね。」「おきょうじょうずによめるんやな。」
と、よくいわれます。こえをかけてくれるだけでなく、のみものやおやつを、くれるときもあります。このように、おへんろさんにおもてなしをすることを「おせったい」といいます。しこくへんろではあたりまえのことですが、めずらしいことなのだそうです。
わたしは、おせったいをうけて、とてもうれしくなって、おせったいをしてくれる人のやさしさがつたわってきます。おへんろをしていて、よかったなぁとおもいます。きっとほかのおへんろさんも、おせったいをうけたら、とってもかんしゃするのではないでしょうか。
とくに、ずっとあるいておてらをまわっているおへんろさんは、おせったいをしてもらうと、うんとよろこぶとおもいます。そして、ながいみちのりをあるくことも、できるでしょう。わたしとははは、くるまでおてらをまわっていますが、こえをかけてもらうだけでも、とてもあたたかいきもちになります。
おせったいは、「ちいさなしんせつ」からうまれるものだとおもいます。そのしんせつは、みんなをえがおにすることができます。わたしは、人にしんせつにすることが、とてもたいせつなことだと、おへんろをしていてきづきました。
ほんとうのことをいうと、さいしょはびっくりしました。でも、あとからきづきました。おせったいは、とってもすてきだなぁと。これからも、おせったいというぶんかが、ずっとつづいていってほしいです。そして、わたしは、おせったいをされるがわではなく、おせったいをするがわにもなりたいです。また、おへんろにかんけいなく、まいにちのせいかつでも、人にしんせつにすることをわすれないようにしようとおもいます。
みなさんも、おへんろはいいけいけんになるし、たのしいので、ぜひいってみてくださいね。